KAWASAKI ZEPHYR2台目
ゼファー納車日、初めて乗った時のことは今でも覚えています。
『なんて乗りやすいバイクなんだ!』
これが素直な感想です。
400cc上限値の59馬力には程遠い46馬力しか発しない空冷並列4気筒DOHC2バルブエンジンは、非力など全く感じることなく、低中速域のトルクも豊富で非常に走りやすいパワー特性でした。
これに乗って色んな所に行きましたが、長距離走っても疲れにくく、心地良い空冷サウンドを奏でながら走る楽しさは格別でした。
カワサキやるなぁって、正直思いました。
しかし約1年後に盗難に遭い、火の玉が描かれた姿で出てきた時は泣きそうになりました。
たまたま盗難保険に入っており、修理するよりも新車の方が手っ取り早く用意出来るとの、某RBバイクショップさんから連絡がありました。
ただその新車は長期在庫になってる赤なので、元々乗ってた濃紺に塗ってから納車してくれる事になりました。
こうする理由は、このゼファーが売れに売れてましたので、いつ入荷するか分からないから、と言ってました。
この2台目ゼファーが外れバイクで、1台目と比べるとなんかスムーズさが感じられず、クラッチ板の張り付きを起こしていて、某RBに持って行っても、
『こんなもんだよ』
で片付けられる始末。
当時の大学生の私には、そもそもクラッチ板の張り付きなんて知らないことでしたので、情け無いことに言い返す術がありませんでした。
今ならそうなった原因もハッキリしてるんですけどね。
結局某RBで言いくるめられて何も対処してくれず、車体からはとうとうオイルが漏れ出しました。
そしてまたまた盗難に遭いました。
前回は前輪U字ロックとチェーンをロックするタイプでダメでしたので、今度はその2つ+ディスクロックと後輪にぶっ太いロックを付けてましたがダメでした。
しばらくして盗まれたゼファーはフレームのみの骨組みで見つかり、その悲しい姿をした愛車を見てるともうバイクに乗るのが嫌になってしまい、バイクを降りる決意をしました。